らての子宮体癌体験談。どこも痛くなくて、元気だったけど・・。

子宮筋腫の定期検診で突然の子宮体癌発覚。まさか癌なんて夢にも思いませんでした。

退院後初めての外来診察・・・。転移ありませんでした。

2018年7月11日水曜日。


13時予約でした。
旦那も一緒に結果を聞いてくれるとのことで、
午前中は会社で仕事をし、13時に病院1階で待ち合わせしました。



婦人科予約時間13時から待つこと30分。
名前を呼ばれて、二人で診察室へ。


ドクター
「その後、どうですか?」



「右太ももに違和感があり、なんだかひきつれる感じがします。」


「便がゆるくなるお薬(マグミット錠330㎎)を飲んでるのですが、
  ちょっとやめると便が出なくなるので、もう少しの間ほしいです」


「退院3日後にちょっと頑張りすぎたのか、おなかか回りが腫れてしまって
  びっくりしました。その後休んだのでもう大丈夫ですが・・・」


「他の切り傷は大丈夫ですが、おへその傷が他の傷と比べて治りが悪い
   気がします。」


「暑さのせいかもしれませんが、眠りが浅く、12.時間ごとに起きて
  しまいます」



一気に気になっていることを質問しました。



ドクターはものすごい勢いで電子カルテに打ち込んでいました。


ドクター
「質問にはあとで答えますが、まずは病理検査の結果をお伝えします。」


旦那
「そうですね。それを聞きに来たんですから。」


ドクター
「周りの臓器にも膣にもリンパにも癌はみつかりませんでした。
  ひとつひとつ取り出した筋腫も含めて検査しましたが、
  ほとんどが前がん状態でしたとの病理診断でした。
  癌は全部取り切れました。 追加治療は必要ありません。」


私と旦那
「よかったです。ありがとうございました。」


癌が見つかってから、どの程度の癌なのか、術前診断通りの結果なのか、
心配していましたが、今回の手術だけで、治療終了でした。


ドクター
「傷の状態などみますので、内診台へお願いします。」



旦那はひとまず、待合室にもどってもらい、内診を受けました。



ドクター
「おへその傷は皆さん、一番治りが悪いようなので、このまま様子を
   みてください。
   リンパ液はほとんどたまっていません。
   右太ももですが、神経の問題だと思います。ちょっとつねりますが、
   痛いですか?」



「痛くありません」


ドクター
「左はどうですか?」



「痛いです」


ドクター
「やはり神経のようですね。1.2か月したら、自然に治りますので、
  様子をみてください。」


私が気になっていたリンパ浮腫ではなくて、神経の問題でした。
これまたよかったです。


内診を終え、再度旦那と一緒に説明を聞きました。


ドクター
「リンパ浮腫はありません。右太ももは様子をみてください。


  お通じのお薬は最大90日まで出せますが、何日にしますか?


  おへそですが、もう少し様子をみてください。おへそだけ、他の傷よりも
  太い糸で縫っているので、その影響もあると思います。自然と溶けていく
  糸なので、心配ないと思います。
  眠剤は出せますが、頼ってしまうと一生飲み続けるようになってしまいます。
  お守りとして出しておきますので、どうしてもの時に使ってみてください。」



「わかりました。マグミット錠は次の診察の時までの分をください。
  眠剤はお守りとします。
  おへそはわかりました。お風呂は入っていいですか?」


ドクター
「おへその傷が気にならなくなったら、お風呂に入りましょう。
   診察は1か月後で大丈夫です。」


旦那
「アルコールは飲んでもいいのでしょうか?」


ドクター
「何か楽しみがないとね。いいですよ。ほどほどに」



お酒も飲んでいいことになりました。湯船につかれる日ももう少しです。


とてもよい結果報告をいただきました。
本当によかったです。


ドクターの休診日なども考慮して、次は8月1日になりました。

退院当日 自宅で

暑い日でした。


自宅にもどったのが朝11時ごろでした。


前日夜9時半ごろに一人暮らしをしている大学生の姪っ子から
義父(彼女にとってはおじいちゃん)のお墓参りにいきたいと
連絡がありました。


義父のお墓は古郷ではなく、長男である旦那が
この4月に我が家の近くで建立しておりました。
急な休みがとれて来たいとの連絡でした。
彼女は運動部で土日祝日も含めて練習があり、めったにお休みが
ないのです。この日を逃がしたら、いつ休めるかわかりません。
ただ、私が入院・手術していることは知りませんでした。


悩みましたが、旦那と長男に対応してもらうようにしました。


12時待ち合わせだったので、少し休憩して、二人には姪っ子対応のため、
出かけてもらいました。



さてさて、退院すぐですが、
お昼ご飯を自分で準備しなくてはいけなくなりました。
あちゃー(泣)。


あまり食欲もないので、冷蔵庫にあった冷凍ごはんをチンしました。
カット野菜があったので、フライパンでソテーして、卵でまとめました。
冷ややっこをスプーンですくって食べました。


なんとか、食べ終えて、食器洗いもし、少し横になって休んでおりました。


思っているよりも動けるので、ちょっとうれしかったです。



15時半ごろ二人が帰ってきたので、長男と入れ替わりで、近くのスーパーまで
旦那の運転で買い物に行きました。
スーパーの中をいつものように歩き、買い物しました。
カートが支えになり、歩きやすかったです。


お惣菜や、すぐにチンして食べられるもの、便秘予防のためのヨーグルトなどを
購入しました。


それと、おなかの傷が気になっていたので、マツキヨで
腹帯を購入しました。
ドクターにトイレでお腹がいたくなるのは困るとお話ししたら、
腹帯がいいでのではとのことで、買い求めました。


買い物もできて、家事も少しできて、日常生活復帰第一日目を実感しました。


これからが自宅療養です。

手術のこと 追記

おはようございます。


手術のことで、前のブログではつづり忘れていることを
ここではお話しします。


私は腹腔鏡下手術でした。傷(器具を入れる穴となるところです)は5か所です。
おへそ、おへそを中心にして、おへそから左側10㎝くらいのところに約1㎝、
おへそから下5センチくらいのところに約1㎝、
ここから左右両方10㎝くらいはなれたところに約2㎝


この小さく切開した部分から腹腔鏡でドクター3人が


子宮筋腫の切除、
準広汎子宮全摘術、両方の卵巣卵管全摘術、骨盤内リンパ節郭清術


を6時間もかけて行ってくださいました。



麻酔で意識がありませんでしたが、事前の説明では、


手術時の体勢は婦人科の内診台にあがっているときのように
両脚を開脚している状態。
摘出した臓器はすべて膣から取り出すとのことでした。
膣の周囲の長さよりも小さくして、筋腫や子宮そのものを取り出すのです。


まず、子宮の周りにできていた筋腫をひとつひとつ取り出します。
その後、子宮全体を膣から引っ張り出します。
子宮は袋だから風船みたいな感じで縮む効果を利用して引っ張り出せるとの
お話でした。


私は子宮が大きくて約8㎝ほどあったようです。
膣からすぐに引っ張り出すことはできなかったそうです。
お腹を一部切開することを検討してくださったようですが、
帝王切開するときと同じくらいの長さを切開しないと
いけなくなるとの状況だったそうです。


そこで、ドクターたちは切開するという選択ではなく、
時間はかかっても工夫して子宮を膣から取り出すという選択をしてくださいました。


だから、今手術から約半月で手術痕はただの切り傷のような状態になっています。
感謝の言葉しかありません。


ありがとうございます。
ありがとうございます。
ありがとうございます。



それと、手術時の体勢の影響で
エコノミー症候群のような状態になるおそれがあるとのことで、
事前に弾性ストッキングを装着しておりました。
そして両脚にはフットポンプがまかれ、空気を送って圧縮を繰り返して
予防しておりました。


このフットポンプは手術翌日、HCU病棟を離れる時にとってくださいました。


そして弾性ストッキングはその翌日手術後2日目にやっととりはずすことが
できました。


余談ですが、弾性ストッキングを捨てようとしたのですが、
看護師さんがメディキュットよりとてもいいですよとのことだったので、
自宅に持ち帰り、むくんできたら使用するつもりでいます。


術後の体の回復優先で手術、術後管理をしてくださった
ドクター、ナースの皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。