らての子宮体癌体験談。どこも痛くなくて、元気だったけど・・。

子宮筋腫の定期検診で突然の子宮体癌発覚。まさか癌なんて夢にも思いませんでした。

手術後 HCU病棟へ

「手術おわりましたよ。」
と誰かが話してくれていました。


「はい」っと返事したような気がしています。
あまりちゃんと覚えていないのですが・・・。


そのまま、次に気が付いたのはベッドの上でした。
ちょうど時計が目に入り、16時50分ごろでした。


手術終了予定は14時ごろと聞いていたので、それよりもかなりの
時間が経過しています。


「なんかめちゃくちゃ時間かかってる。
筋腫いっぱいあったもんな。せんせいたち、がんばってチョキチョキ
切り取ってくれたんだなあ。」って思いました。


旦那が
「よくがんばったね。」と声をかけてくれました。


そのあとも何か話してたけど、ほんとごめんなさい。
あまり覚えていません。


「帰るね」と言ってどれくらいつきそってくれていたのかはわからないのですが、
旦那は帰っていきました。



HCU病棟は看護師さんが通常の病棟より多めに配置されていて、
術後のケアが通常の病棟より厚いと聞いておりました。



「らてさん、寝返りうってみましょうか?」と看護師さん。


私はなんとか、看護師さんの力をかりながら、寝返りを打つことができました。


口には酸素マスク、左手は確保された点滴ルートが2本、右手は点滴ルートが1本、
血圧計がまかれていました。酸素を測る器具が指にささってました。
後でわかったのですが、このほかに右腹にリンパ液を抜くためのドレーン、
それと尿導入のドレーンがありました。



どれくらいの間隔かはわからないのですが、一時間おきか、二時間おきに
体温、血圧、酸素の確認があります。


私は熱もそんなに高くなくて、37度くらいでした。
あまり、眠れなくて、30分ごとに時計をみていたように覚えています。


ほんとに時間が全然たちません。



それと、思いのほか看護師さんたちの会話が聞こえるんです。
同じ病棟の方がとても術後のケアが必要な方がいらして、
ずっとつきっきりの様子がわかります。
ずっとずっと、血圧が心配な状況らしく、測定しては
次の処置を繰り返されています。
とにかく、大変そうでした。
自分も自分なりに大変なんですが、もっと大変な人がいる。


その後、救急のお医者さんがよばれて、その患者さんは
少しずつ落ち着かれたようでした。
よかった。



私は、検温の際に、寝返りを別方向にしたいとお願いし、看護師さんに補助を
お願いしました。
同じことを次の検温の際にお願いすると、


「ご自分でできるのなら、寝返りうっていいですよ」とのこと。


体をずらしながら、少しずつ挑戦すると、


できました。やれば、できる!


なんとか、眠るためにアイスノンをもらって頭を冷やすと少しの間
眠ることができるようになりました。


朝の2時ごろから、ちょっと困ったことがおこりました。
なんだか、大きいほうが出そうな気配です。


事前に便はベッド上でできるので、看護師さんにお願いしてください。
と言われていました。


でも・・・。
できれば、ベッドではしたくない。
なんとか我慢できないか。
朝の10時ごろにお引っ越しと聞いていたので、それまでもちこたえられるか。
あと、8時間も大丈夫か?
心配でした。
とりあえず、もぞもぞが去るのを待ちました。



この頃から、同じ病棟の患者さんの


ぷうっ~


という音が聞こえるようになりました。


頭の中で、看護師さんからずっと聞かれる
「ガスは出ましたか?」の声がリピートされます。


ガスはでないけど、もぞもぞがすごくて・・・。


手術後に一番気を使ったのは


個室にもどってから、トイレに自分で行って、すっきりしたい。



このまま、朝までもぞもぞとの闘いが続きました。