らての子宮体癌体験談。どこも痛くなくて、元気だったけど・・。

子宮筋腫の定期検診で突然の子宮体癌発覚。まさか癌なんて夢にも思いませんでした。

私の病名ですが

術前診断:子宮内膜癌    子宮筋腫    右卵巣腫瘍


もともと子宮筋腫はありました。
ここ二年半ほど定期的に婦人科にて検診しておりました。
大きさは10センチ強!!
大きいのですが、年齢もアラ50だから、閉経もすぐそこ・・・。
大きさも変わらないし、ずっと経過観察しておりました。


婦人科で子宮体癌検査を念のためにと勧められ、その結果、陽性。


組織検査で悪いもの見つかり、紹介状を手渡され、
大きな病院を受診するように指示を受けました。


そして、大きな病院初診時の診断が出ました。


なんかすごくないですか?
めっちゃ病気。3つも病名ついてるし・・・。


まず、子宮内膜癌(体癌)


かかりつけの婦人科のお医者さんははっきりと癌とは言いませんでした。


婦人科お医者さん
「結果なんだけど、悪いもの出ちゃった。
治療しないといけないし、場合によっては手術しないといけないから・・・。
早めに大きな病院の診察を受けてください。
どこの病院がいいとかある?」



「わかりました。なら、○○病院で・・・。」


今の病院に決めたのは自宅から一番近いことと自宅からの交通の便がいいこと。
自宅前のバス乗り場から直通バスが出てるし、車でも自転車でも、最悪徒歩でも
行けるから・・・。


婦人科お医者さん
「○○病院に行くなら、金曜日がいいよ。婦人科部長が外来日だから・・・。」



「わかりました。今週の金曜日に行きます。」



こんな感じでした。


はっきり癌という言葉はありませんでした。
まだ、悪いものだから、癌でない可能性だってあるのかもってほんの少しですが、
思っている自分がいました。
まだ、決定でない。もしかしたら、違うかも。


でも、大きな病院で、初診時に内診を受け、エコー検査して、画面を
見せてもらいながら、その時点での子宮、筋腫、卵巣の様子を説明してもらいました。


担当医
「これが筋腫ですね。う~ん、いっぱい。
卵巣は・・・。左は大丈夫。右は腫瘍ありますね。
もう一度、内膜組織検査しますね。ちょっと痛いですよ。」


私は「はあい」と返事しましたが、頭の中はプチパニックでした。


卵巣腫瘍って言ってた?言ったよね?
えっ、卵巣がんにもなってるの???
子宮がんで卵巣がんなわけ?


ひとまず、内診を終えて、診察室へ。
お医者さんの説明を聞きます。


担当医
「○○せんせいから、子宮体癌って聞いていますね。」


はっきりと病名は聞いてないんですけど、なぜか言えなくて・・・。


「はい」って答えていました。


○○せんせいのせいいぱっいの告知だったのが、悪いものって言い方だったのかな?
って頭の中で整理しました。


初めてはっきりと癌だと言われました。
仕方ない。癌なんだ。私は癌なんだ。と自覚した瞬間でした。





子宮筋腫


ぶどうの房のように、子宮全体にいっぱいあります。全長で10センチ強。
小さなつぶのような筋腫がやたらと幅をきかせています。




右卵巣腫瘍


一部がドロドロって脂肪のようになっています。



病名だけ見るともはや重病人です。
子宮周りが病巣地帯です。



治療するしかないと腹をくくりました。

手術当日 麻酔まで

一時間ごとに目が覚めました。
下剤の効果てきめんで、何度もトイレに行きました。
おなかはぐるぐるだし、仕方ありません。
一時間に一度は起きて、また、眠って・・・。


やっと朝。
長い。ほんとに長いと感じました。


朝6時ごろに看護師さんがやってきて、
「眠れましたか?」って。


あまり眠れなかったけど、
「はい。」って答えました。


「シャワーしてもいいですか?」と聞くと、


「いいですよ。」って。
「9時に出発だから、それまでに」とのことでした。


すごい下痢で水便だから、
シャワートイレでなく、きちんとシャワーしたいと
思っていたので、さっそくシャワーしました。


シャワーするだけですごく、スッキリ。


最後のOS-1を飲み干して、ここからはもう手術を待つのみです。


8時になったので、弾性ストッキングを装着しました。



8時15分ごろ、旦那もきてくれました。


いよいよです。


手術は14時ごろまでかかると聞いていました。


お医者さんは3名で、腹腔鏡手術です。


さすがにドキドキ、緊張していますが、できるだけ平常心、落ち着いている風に
なんとか自分自身をコントロールしていました。


ただ・・・。やはり血圧が上がっているようで・・・。
最高180とかありえない状況になっておりました(泣)。


9時
看護師さんと旦那と私で病室から歩いて手術室に向かいました。


エレベーターは看護師さんと患者さん、付き添いのご家族でいっぱいでした。
私は歩いて行けましたが、車いすの方もいらっしゃいます。


看護師さんが
「朝いちばんの手術はラッシュなんですよ」
とお話しされていました。


手術室前の待合椅子の一つに座って待っていると、
私の手術担当の看護師さんが二人いらっしゃいました。
手首にまいているテープのバーコードを読み取ります。


オペ看護師さん
「お名前と生年月日、手術内容をお話しください」



「らてです。○○年○○月○○b日。
 腹腔鏡下子宮内膜悪性腫瘍摘出手術です。」


確認OKで、麻酔の時に唇が渇かないように、両手に液体をスプレーしてもらって、
口の周りと口元に自分で液体をつけていきます。


準備は整いました。


オペ室に歩いて向かいます。
自動ドアの向こうに手術台がありました。
左手にはオペ着の3名のお医者さんがスタンバイしているのが見えました。


靴を脱いで頭の位置をおしえてもらい、手術台に横たわりました。


麻酔科のお医者さんが来て、左手甲から点滴ルート確保の処置をされました。


「えっ、甲から点滴とるんだ。痛そうっ。って痛いし・・・。」


って思いましたが、それほどではありませんでした。


その後、マスクをされ、
「これは少し眠くなるのが入ってます。」ってお話しされました。


「はい。」っとお返事したまでを覚えています。


そこからは全く記憶にありません。

入院当日 病室にて

お昼前、入院生活始まりました。


明日の手術に向けてお昼ご飯のみ、提供されます。



点滴はしません。
麻酔の準備のために、経口補水液(OS-1)を飲みます。
昼食時に2本、支給されました。
夕食時に1本、計3本を明日手術日朝7時までに飲み切ります。


手術前の最後の食事としては、とても質素。


今日は明日の手術に備える日です。



15時に下剤を飲む。
21時に別の下剤を飲む。


おへそのそうじをしてもらう。
シャワーする。


これくらいです。


明日、手術だというのに、あまり実感がわきません。



参考にさせていただいていたブログなどで、
術前に浣腸があるのか・・・と恐怖におびえていたのですが、
どうやらないみたいで、ひとまずほっとしていました。



看護師さんから、明日の手術後のお引越しのため、
説明と準備物の確認がありました。


手術の後はHCU病棟で一泊するので、いったん持参した荷物はすべて
ロッカーに預けることになるそうです。
一泊する必要最低限のものを袋に詰めました。


歯ブラシ、歯磨き粉、コップ、パンツ1枚、テレビカード、イヤホン
※ブラや靴下はいらないですとのことで、準備物から返却されました。


それと、手術のためにはく、弾性ストッキングのサイズを測り、
明日朝8時にはくように指示されました。




薬剤師さんから下剤の説明を受けました。
「15時の下剤は水剤で、量が多いので飲みにくい。」
「21時の下剤は甘くて飲みにくい。」


どっちもまずいってことですね。




なんだかんだで時間は過ぎて、面会時間終了30分前くらいの19時半頃に
旦那が来てくれました。
いつも見ている顔だけど、いや顔だから、ほっとしました。


「ありがとう・・・。」と心から言えました。


面会時間終了し、旦那を送り出して、ほっとしたのもつかの間でした。
強烈なおなかのぐるぐるです!!!


「ほんと個室でよかった。」
「トイレ近くてよかった。」
「いつでも使えてよかった。」


いったん、落ち着いてきたのですが、
今度は21時にまた、下剤を飲まなくてはなりません。


「はあ~っっ。」と思いながら、また下剤を飲みました。


病院は22時ごろ消灯ですが、個室の消灯時間は自由です。


消灯時間少し前に看護師さんがやってきたので、
「眠れないときはどうすれば・・・」と相談しました。


「ナースコールしてください。できれば、今日中に」とのことでした。


24時までってなかなか難しいです。
普通起きてるし、眠れないかどうか判断難しいし、
下痢だし・・・。ってか、ほぼ水・・・。
う~~~~~~ん。
きっと呼ばないなって、思いました。



そのあとは、ベッドで横になりながら、トイレにいったり、まどろんだり・・・。


翌日の手術に、備えました。